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松田先生からのメッセージ(2016/8/10)

                                   Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston   Aug. 2016 (Part 1)

 

  

 旧約聖書に「わが民は無知ゆえに滅ぼされる」という記述があります(『ホセア書』第45節)。太平洋のこちら側から、最近の日本の「糖質制限ダイエット」の大ブームを見ていると、私はこの言葉を思い出さずにはいられません。

 

正しい栄養学の知識を身につけていれば、このようなダイエットに飛びつくことにはないでしょうし、結果的に、病気によって苦しめられたり、寿命を縮めることにはならないからです。

 

日本では最近の「糖質制限ダイエット」ブームで、糖質(炭水化物)の摂取量を大幅に減らしたり、完全に排除してしまった結果、栄養不足に陥り体調を崩してしまう人が相次いでいる、というニュースは、ヒュースと人にいる私のもとにも届いています。

 

 こうした状況に対し医師や栄養士らは、ご飯などの糖質を完全に排除するのではなく、減らすのなら半分程度にすべきだ、と警告しています。そして減らした分のカロリーは、タンパク質や脂質の摂取量を増やすことで補い、体が必要な量をきちんと確保することが大切だ、としています。

 

さらに「タンパク質や脂質は満腹中枢を刺激する物質を分泌するため、食べすぎになりにくいことから、肉や魚、乳製品などは好きなだけ食べても大丈夫」「動物性脂肪の摂取と動脈硬化・心臓病・肥満などとの直接的な因果関係はないから積極的にとってかまわない」といった情報もテレビや新聞で盛んに報じられているため、メタボ体質に悩む中高年やダイエットを願う若い女性たちを動物性食品摂取へと向かわせているようです。

 

医師らのこうしたアドバイスで一時的な減量効果や血液検査の数値改善などはあるかもしれませんが、実は長期的に見ると、ガン、心臓病、脳梗塞、糖尿病、骨粗鬆症、ED、腎臓障害、アルツハイマー病など、さまざまな病気のリスクが高まることになるのです。

 

このようなダイエットの継続は、動物性食品の摂取過剰、そして植物性食品の摂取不足につながり、体の組織を知らず知らずのうちに傷つけ、細胞に致命的なダメージを与え、生活習慣病へと導かれていくことになります。

 

植物性食品は抗酸化栄養やファイトケミカル、ビタミン、ミネラル、複合炭水化物、食物繊維が豊富で、タンパク質や脂肪は平均するとカロリーの911%程度含まれています。


 

 一方、動物性食品には、抗酸化栄養やファイトケミカル、ビタミンがほとんど含まれていませんし、複合炭水化物や食物繊維はまったく含まれていません。そして、タンパク質と脂肪の含有量は平均して1520%と、植物性食品よりずっと多く含まれています。 

 人間の体が必要とするタンパク質の量はきわめて少量で、1日の総摂取カロリーのわずか5~6%にすぎません。しかし安全を見込んで、WHO(世界保健機関)では10%の摂取を推奨しています。アメリカ政府や日本の厚生労働省によるタンパク質推奨量も、1日の総摂取カロリーのおよそ10%としています。

 

そして、今日の日本人のタンパク質摂取量の平均は、総摂取カロリーの15%、このうち7.8%が動物性のタンパク質となっています。

 

こうした数値を知ったうえで、去る76日に放送されたNHKテレビ『ガッテン!~追跡!糖質制限ダイエットの落とし穴~』の【おすすめメニュー】を見てみると、タンパク質の量の多さに驚かれることでしょう。

 

(参考サイト)http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20160706/

 

    ~番組内で紹介された「糖質制限ダイエット」メニュー例~

 

 

【朝食】

 ・パン(8枚切1枚、無塩バター8g)

 ・ソーセージのスープ煮(ソーセージ40g、たまねぎ30g、

                         エリンギ50g、キャベツ100g) 

 ・牛乳(普通牛乳200g)

 

【昼食】

 ・ご飯(白米70g) ※茶わん1杯が150

 ・豚もも肉のソテー(豚もも肉90g、キャベツ50g、トマト50g、

                      クレソン10g) 

 ・マグロのチーズ焼き(マグロ100g、チーズ15g、たまねぎ30g、

                       赤青ピーマン10g)

 ・きゅうりのゴマ酢あえ(きゅうり100g、もやし50g、ごま5g)

 

【夕食】

 ・ご飯(白米70g) ※茶わん1杯が150

 ・鶏胸肉の薬味ソースかけ(鶏胸肉80g、薬味ソース30g)

 ・高野豆腐の煮物(凍り豆腐9g、さやえんどう6g、

                  板こんにゃく40g、かつお昆布だし100g)

 ・白いんげん豆のサラダ(いんげん豆35g、セロリー30g、

                          トマト15g、パセリ1g)

 

 

 

この「糖質制限ダイエット」メニューで摂取できるタンパク質の量を計算してみましょう。

 

動物性タンパク質が81グラム、植物性タンパク質が23グラム、合計104グラムでした。タンパク質1グラムは4キロカロリーなので、それぞれのカロリー量は、324キロカロリーと92 キロカロリーとなり、合計416キロカロリーです)。

 

この番組では、成人の1日の推奨カロリー(2000キロカロリー)は減らさないように、とアドバイスしていましたから、このメニューで摂取するタンパク質量(416キロカロリー)は、総摂取カロリー(2000キロカロリー)の20.8%(416÷2000)になります。これは先ほど記した厚生労働省の推奨量(10%)の2倍以上に当たります。

 

このうち、動物性タンパク質は16.2%(324÷2000)、植物性タンパク質は4.6%(92÷2000)です。

 

動物性タンパク質の摂取量が総カロリーの10%を超えると、ガン細胞の成長が激増していきますが、植物性タンパク質の場合は、10%を超えてもそのようなことはありません(『チャイナ・スタディー』(グスコー出版)の第3章にくわしく記されています)。

 

    

 

 『チャイナ・スタディー』の詳細は⇒ こちら

 

動物性タンパク質の摂取は、さまざまなガンの発症と密接に関係しています。戦後日本では、動物性タンパク質の摂取量の増加とともに、乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン、肺ガンなどの発症率や死亡率が増加の一途をたどっています。「動物性タンパク質は強力なガン促進剤」だということを、ガンが死因の第1位である日本のみなさん全員に認識してほしい、と願っています。(次回「part 2」に続きます)