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松田先生からのメッセージ(2017/1/16)

                                         Hello from Mamiko Matsuda,Ph.D. in Houston   Jan. 2017

 

日本のみなさん、あけましておめでとうございます。

 新年を迎え、一年の無事を祈り、「ヘルシーな食生活」を誓った方も少なくないかと思います。

 

 「ヘルシーな食生活」というのは、ノーオイル・ノーシュガー、そしてきわめて低塩の「プラントベースでホールフードの食事」です。このことは、ここ20年余りの間の栄養学、疫学、臨床医学の分野で行われてきた数々の研究によって裏付けられていて、もはや反駁の余地もありません。

 

 ところが、「プラントベースでホールフードの食生活」がもたらすめざましい病気予防・健康改善効果について描いた米国ドキュメンタリー映画『フォークス・オーバー・ナイブズ』をご覧になった医師の中にさえ、この事実に対して懐疑的な人も少なくないようです。

 

   

 

 私が2年前に知り合ったカナンデイグア(ニューヨーク州西部の都市)の開業医、ケリー・グラフ博士もその一人でした。博士はこの映画を見たとき、「この映画に出演している医師たちは、ベジタリアン大好きのニセ医者であってほしい、とどれほど願ったことか」と打ち明けています。

  

「もし彼らの言うことが本当だとしたら、自分が18年間施してきた治療法、そしてまた自分の知っている医師たち全員が行なっている治療法は、まったくの誤りだった」と、自分を含めた医師全体が根底から否定されることになるからです。

 

そう思いつつ、映画を見て以来、グラフ博士は「低脂肪の乳製品をとるようにすすめることで、患者に害を与えているのだろうか」という疑問が頭から離れることがなく、その信憑性について確かめてみる必要があると感じたのです。

「もしこの疑問がすぐに頭から離れてしまっていたら、私はずっと薬を処方する治療を続けていたかもしれない」と博士は述懐しています。

 

そこで博士は、食習慣とその影響について、すべてを学ぶことにしたのです。そして明らかになったことは、『フォークス・オーバー・ナイブズ』の映画に登場する医師たちは、正真正銘の医者や著名な科学者であり、しかも高いレベルの医師や研究者で、その主張(後述)には十分すぎる裏付けがあったということでした。

 

グラフ博士は、一般的なアメリカ人の食事は、ほとんどの慢性病の決定的要因になっていること、そして、「プラントベースでホールフードの食生活」は、病気の予防・治療だけでなく、回復をも可能にするという  『フォークス・オーバー・ナイブズ』のメッセージは間違っていないことを知ったのです。

 

こうした事実を学んだとき、博士はむしょうに腹が立ってきたそうです。それは、次のような疑問が湧いてきたからでした。

 

こうした事実を、これまで一度も聞いたことがなかったのは、なぜなのか?

・病気の根本原因を無視して、「症状を薬で緩和させる医療」だけしか学校で教わらなかったのは、なぜなのか?

 

そこで博士は、予防と治療のための最も強力な方法とされる「プラントベースでホールフードの食事」について、真剣に考えてみたそうです。そして、自分自身で実践して試してみたのです。

 

  

  ケリー・グラフ博士の「Before & After」(食習慣改善前と改善後)

 

博士には、前糖尿病・胃酸逆流・慢性の便秘・甲状腺機能低下・ウツなどのトラブルがありました。ところが、「プラントベースでホールフードの食事」に変えてしばらくすると、これらのトラブルが完全に消えてしまったのです。そればかりか、25ポンド(約11.3キロ)もスリムダウンでき、エネルギーレベルも以前よりずっとアップしたのです。

 

患者さんたちからは、「前よりずっと健康に見える」と称賛され、博士の健康法について尋ねられました。博士が早速「プラントベースでホールフードの食事」を治療の主軸に据えたのは言うまでもありません。

 

食事指導をした最初の患者さんは、64歳の病的肥満の女性でした。インスリン依存性の2型糖尿病で、米国糖尿病協会が推奨する食事プログラムに従っていたものの、血糖値のコントロールは最悪な状況にありました。ところが「プラントベースでホールフードの食事」に変えてひと月のうちに、この女性のインスリン投与量は半分になり、降圧剤は分量を二度も少なく変更したといいます。

 

患者たちに『フォークス・オーバー・ナイブズ』を貸し出して見てもらうと、彼らは「やっとわかりました。自分の食べているもので自分を病気にさせていたのですね」と、口々にその感想を述べてくれたそうです。

 

しかし、「動物性食品や精製加工性食品はやめる必要がある」ということを彼らは納得したものの、「ほかに食べられるものがある」ということを知りませんでした。一般的なアメリカ人の食事では、「プラントベースでホールフード」の摂取量は、カロリーのわずか10%以下でしかなく、子供のときからずっと、肉類・乳製品・精製加工食品で構成された食事をしてきたため、ほかに食べられるものがあるという知恵を彼らは持っていなかったのです。

 

 博士はクリニックで患者さんの食事指導をするほか、「プラントベースでホールフードの食事」について学べる「4Leaf Program」(注)というWebサイトを立ち上げ、「正しい食事法」の指導に当たることを始めました。

(注)「4Leaf Program」(フォーリーフ・プログラム)とは、「プラントベースのホールフード」の食習慣に変えていく段階を、緑の葉の数(0枚から4枚まで)で象徴している「食事プログラム」です。葉の数が増えていくにしたがって「プラントベースのホールフード」からのカロリー摂取量の割合が増えていくようにされています。詳しくは下記をご覧ください。

➠ https://4leafprogram.com/

 

 今では『フォークス・オーバー・ナイブズ』の中で「プラントベースでホールフードの食事」を推奨していた医師たちのことを、ニセ医者どころか「勇敢なパイオニア」として尊敬するようになりました。

 

 周囲にいる同僚の医師たちの多くは、博士のしていることを心の底から喜んで見ているわけではないそうです。それでも博士は、友人や患者さん、そして同僚の医師たちを啓蒙し、病気予防・健康改善を可能にする「プラントベースでホールフードの食生活」を実践する人の輪を広げていくことで、医師としての自分の人生をまっとうしたい、と力強く話しています。

 

   

  ケリー・グラフ博士とのツーショット(20169月、カリフォルニア州アナハイムで

  開催された「国際プラントベース栄養学ヘルスケア・カンファレンス」の会議場にて)

 

 少しずつではありますが、日本でも「プラントベースでホールフードの食事」指導を治療の主軸に据えている医師が登場してきています。

『ガンは治療困難な病気ではありません!』(イースト・プレス刊)や『食は現代医療を超えた』(現代書林刊)などの著者で、「素問八王子クリニック」の院長・真柄俊一先生や、このホームページでもご紹介したことのある沖縄の内科医・大場修治先生、横浜の「戸塚共立メディカルサテライト」内視鏡センター長の内視鏡医・大谷節哉先生、名古屋の「協立総合病院」消化器内科部長・高木篤先生、そして、昨年と一昨年の「国際プラントベース栄養学ヘルスケア・カンファレンス」に参加してくださった数人の医師のみなさんなどです。

 

 アメリカと比べると、こうした医師はまだまだ少数派しでしかありませんが、日本でも、このような医師のアドバイスが、多くの医療機関・メディア・ネット情報などから日常的に聞かれるようになれば、メタボの人は減り、ガン・心臓病・脳梗塞などの死亡率も激減していくでしょう。そして、多くの人が便秘、お肌のトラブル、花粉症、頭痛、生理痛ほか、さまざまなトラブルから解放されることでしょう。

 

 みなさんの周囲に医療関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひこのメッセージ欄をご紹介くださいますようお願いいたします。アメリカで200万部以上売れているベストセラー『チャイナ・スタディー』の著者、コリン・キャンベル博士は次のように述べています。

 

 

「プラントベースでホールフードの食事に近づけば近づくほど、健康状態は向上するだろう」